公開日:2024/5/19 更新日:2024/5/19

 

建売住宅のデメリットはなに?メリットも理解し賢い物件選びを

あらかじめ建設した住宅と土地をセットにして売っている建売住宅。

比較的安価で理想の住まいを手に入れられるため人気がありますが、「買った後に問題が起こらないか」「悪い点も知っておきたい」と考える方もいるのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、建売住宅であげられるデメリット・メリットを詳しくご紹介します。また、向いている人・向いていない人の特徴もご紹介しているので、契約を迷っている人は参考にしてみてください。

 

建売住宅とは

建売住宅とは、不動産会社が土地を用意し、それぞれの区画に住宅を建設し、土地と建物をセットで販売する住宅のことです。

 

着工前であれば、スペックのカスタマイズができる場合がありますが、建物を建てる際に必要となる建築確認申請は申請済みのため、外観や間取りなど大きな変更は基本的にできません。

 

また、コスト削減を図るさまざまな工夫により、注文住宅と比べて一般的には手ごろな価格で購入可能です。短期間での引き渡しが行えるケースもあり、内見で現物を確認したうえで、自分のニーズや好みに合った住まいを見つけられます。

 

建売住宅と注文住宅の違い

建売住宅と注文住宅の違いは、土地付きの完成した物件を選ぶか、好みを反映させた家を1から作るかです。

建売住宅は、売主側が用意した土地に住まいを建設し売っています。一方で注文住宅は、買主側が土地を用意したうえで、好きな工務店に依頼をして理想の住まいを完成させます。

入居までの段取りも異なり、既に完成している建売住宅であれば、売買契約、住宅ローンの審査が通れば、短期間で入居可能です。

価格も注文住宅と比べると一般的には抑えて購入出来ることから、こだわりが少ない人や予算を抑えたい人は建売住宅がおすすめです。

 

建売住宅のデメリット

スペックが決まっている建売住宅では、「個性を出せない」「好みの住まいが見つからない」などの特徴が人によっては気になるポイントとなります。

ここでは、代表的な3つのデメリットをご紹介します。

 

間取りやスペックが決まっている

スペックが決まっているため、細部をカスタマイズしたり外装を変えたりできない点がデメリットとしてあげられます。

物件によっては、生活スタイルや家族構成に適した間取りでないケースもあり、一人ひとりのパーソナルスペースが制限される可能性もあるでしょう。

完成前であれば、スペックを選べたり壁紙を変更できたりする場合もありますが、家自体の構造は変えられず細かなニーズの実現はできません。

 

似たような外観の建売住宅が多い

建築材料の大量仕入れによりコストを抑えるため、他の物件と似たような外観や間取りになることは気になるポイントの1つです。

内装やデザインも万人受けを狙ったものとなるので、オリジナリティを求めていたり、他の物件と被りたくなかったりする人は物足りなく感じるでしょう。

 

多くの人が出入りしている可能性がある

販売会や見学会を実施している物件の場合、入居を検討している人が多く出入りしています。

あらかじめできあがった状態のため、実際の雰囲気や日当たりなどを確認できるのはメリットですが、多くの人に内部の詳細を知られていることに抵抗を感じる人もいます。

建物が完成した後、入居を検討している人が出入りしていない物件を希望する場合は、建物が完成する前の建売住宅を契約する必要がございます。

 

建売住宅のメリット

住まいと土地が1つになった物件であることから、注文住宅と比べると一般的には「契約~入居までが早い」「総額が抑えれる」などのメリットを得られます。ここでは、代表的な4つのメリットをご紹介します。

 

建売住宅購入の価格が抑えられる

複数の物件で同じスペックや素材を使用することから、注文住宅に比べて一般的には価格が安く抑えられます。一度にまとめた発注により、生産効率が向上し、コスト削減が可能となり、低価格での提供を実現しているのです。

 

内見をしたうえで購入できる

完成済みの建売住宅の場合は、契約前に内見へ行ける点は大きなメリットです。

スペックや住宅の状態を直接確認でき、疑問点がある場合はその場で質問できるため、不安が抑えられた状態での契約が可能です。

内見時には、周辺環境や物件全体の雰囲気も担当者に確認することで、入居後に起こりがちな「住んでみたら騒音が酷かった」「住まいに気になる点があるが、契約をしてしまった」などの後悔の軽減につながります。

 

入居までの期間が短い

物件ができあがっている場合は、建設にあたり生じる待ち時間がないため、住宅ローンを組むことができれば、スムーズかつ手間のかからない入居が可能です。

「半年後を目安に引っ越しが決まったため、なるべく早く家を見つけたい」「3カ月程度で入居したい」という人でも、短期間で入居できる建売住宅は適した住まいといえます。

 

土地代と建物代を住宅ローンにより一括で支払える

住まいと土地がセットになっていることから、住宅ローンの利用時には土地と建物代込みの一括支払いが可能です。

土地だけ別途ローンを組む必要がなく、ライフプランに合わせて支払い時期や金額の調整がしやすくなる点は、選ぶメリットとしてあげられます。

 

建売住宅に向いている人・向いていない人

予算や期間などでさまざまなデメリット・メリットが存在しますが、住まいに対するこだわり度によって向き不向きがあります。

以下では、向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。

 

建売住宅に向いている人

 

・予算を抑えたい人

・住まい探しに手間をかけたくない人

・引っ越しを早く行いたい人

 

注文住宅と比べて一般的には価格が抑えられ決められたスペックの中から検討できることから、限られた予算で家を探している人や、工務店探しなどの工程を省きたい人におすすめです。

また、できあがった住まいの中から選べる場合、引っ越しを急ぎたい計画やタイミングが決まっている計画でも、入居までの工程が少なく短期間で引き渡しを行えます。

 

建売住宅に向いていない人

 

・間取りをカスタマイズしたい人

・理想の住まいに住みたい人

・都度確認しながら住まいを完成させたい人

 

住まいに対して明確な理想像がある人や、住まいづくりにこだわりを持ちたい人は、デザインが標準的で大きな変更に対応していない建売住宅は向いていません。

また、あらかじめできあがっている場合は工事過程を確認できないため、「都度確認しないと安心できない」「自分の目で工事を確認しておきたい」と考える人にとって不安要素となる場合があります。

 

建売住宅のデメリットを理解し賢い物件選びを

今回は、建売住宅のデメリット・メリットを大まかにご紹介しました。

建売住宅には、「似たような住まいが多い」「間取りが決まっている」などのデメリットが存在する一方で、「予算に合う住まいを見つけやすい」「契約をしてから入居までが短期間」「土地代と建物代を住宅ローンにより一括で支払える」などメリットも多く、住まい探しをスムーズにしたい人におすすめです。

完成している物件の場合は、内見も可能で、実際に自分の目で確かめられるため、ライフスタイルや条件を明確にしたうえで自分に合う物件を探すと、後悔のない賢い物件選びにつながるでしょう。

 

監修者:阿部 孝則(株式会社真栄不動産)
資格 :宅地建物取引士

 

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