公開日:2024/4/24 更新日:2024/5/6

 

建売住宅購入の流れや入居までの期間を分かりやすく解説!計画的なスケジュールで理想のマイホームを

新築一戸建ての建売住宅を購入したいが、入居までのスケジュールで何をすべきか分からないという方もいるのではないでしょうか。

必要な事前準備から契約後の流れまで抑えておくことで、効率の良い物件探しやスムーズな手続きができます。

 

そこでこの記事では、建売住宅の購入スケジュールを流れに沿って解説します。それぞれの流れで抑えるべきコツや入居までの目安期間もご紹介するので、購入までの流れを把握したい方は参考にしてみてください。

なお、以下のスケジュールは状況により前後することがございます。

 

建売住宅購入の流れ

新築一戸建ての建売住宅購入は、主に以下のスケジュールに沿って行われます。

 

1.資金計画

2.理想のマイホームの具体的イメージ

3.住宅ローン事前審査

4.物件選び(情報収集)

5.内見(見学)

6.申し込み

7.重要事項説明

8.不動産売買契約

9.住宅ローン本審査

10.引き渡し前の立ち合い

11.登記申請

12.引き渡し

13.住宅ローン控除や給付金の手続き

 

以下では、建売住宅購入の流れの詳細やコツについて詳しく解説します。

 

1.資金計画

一般的に、住宅購入資金は年収の7~8倍といわれており、この範囲内を予算として物件を選ぶことが良いでしょう。

 

ただし金融機関の審査結果により借入限度額や金利が違うことがあり、ローンの返済額から資金計画を考えてもよいです。

家族構成、車の所持、趣味、たばこやお酒など、生活費の負担はそれぞれ違いますので、生活に合わせたローンの返済額の計画するのがよいでしょう。

いずれにしても将来的な維持やメンテナンス、税金などを考慮して、無理のない範囲で予算を決めることが重要です。

 

2.理想のマイホームの具体的イメージ

資金計画により物件の予算を決めた後は、理想のマイホームのイメージ像を具体的にしましょう。建売住宅といっても建築会社により内装の雰囲気や設備の状況など、物件ごとの特徴は様々ですので、イメージを明確にしておくことで物件選びがスムーズになります。

 

イメージを立てる際のコツとしては、大まかには以下の3ポイントを抑えることがおすすめです。

 

・間取り

(LDKの広さ、部屋数、収納の広さなど)

・住みたいの地域

(駅からの距離や環境など)

・駐車スペース(車や自転車を置けるスペースはどのくらいか必要なのか)

 

その他・・・

・設備の充実(食器洗乾燥機、浴室乾燥機)

・日当たり(一般的には陽当たりがよい物件は価格が上がります。)

・前面道路の幅員、土地の地形 など・・・

 

細かく希望を上げるとたくさんでてくると思いますが、100%の希望を叶えるのなかなか難しいものです。

希望のエリアで物件を探していくうちに、予算に応じて叶えられる希望と叶えられるのが難しい希望がだんだんと分かってきます。

どうしても希望がから外せないものは何なのかをよく考えて、より希望に近い物件に絞っていくのがよいでしょう。

 

当然、設備が充実していた方がよいですが、食器洗乾燥機や浴室乾燥機など、費用は掛かりますが後付け出来る可能性のある設備の有無を優先させることはおすすめではありません。

しかし、食器洗乾燥機や浴室乾燥機は後付けできないケースがありますので、後付けを絶対条件にする場合は購入前によく確認することが必要です。

 

3.住宅ローン事前審査

物件選びと同時に、住宅ローンの事前審査を行った方がよいでしょう。

審査では、年収や社会的信用力を総合的に判断したうえで、ローンの承認可否を決定します。

 

住宅ローンの事前審査をこのタイミングでおこなうことにより、実際にイメージに近い価格帯の物件を購入できるのか、返済額は問題ないのかなど、より具体的に物件探しを進められるようになります。

 

4.物件選び(情報収集)

物件選びでは、インターネットや折り込みチラシなどを参考に、イメージに近い物件の情報収集を行います。

物件選びのコツとしては、物件の設備や間取りだけでなく、周辺環境にも注目すると良いです。内見の時でも問題ありませんが、もし時間に余裕があれば実際に現地に出向き、騒音や周辺環境を確認することで建売戸建て購入の判断材料になります。

 

5.内見(見学)

実際に気になる物件を内見して、暮らしのイメージをしながら間取りや設備を確認していきます。

内見のコツは、日当たりや通気性、音漏れ具合など、実際に生活しているイメージでチェックしたうえで、気になるポイントを相談することです。不安点は全て担当者に伝えると、改善策を提案してもらえたり、不安点を踏まえての物件の紹介につながりますので、担当者とのコミュニケーションはよりよい物件探しにつながる可能性があります。

 

6.申し込み

内見を通して希望の建売住宅が決まった後は、建築会社に購入の申し込みをします。

納得できる物件が見つかり、購入の意思が固まった場合は早めに建築会社に購入の申し込みをしましょう。人気エリアや人気物件は、競争率が高く売れてしまう可能性があるため、購入の意思が固まっているのであれば早い方が良いです。

 

申し込みでは、契約日や契約条件などのすり合わせが行われます。

契約条件がまとまることにより、重要事項説明、不動産売買契約へと進みます。

 

7.重要事項説明

重要事項説明では、物件や取引条件などの重要事項を宅地建物取引士が買主に説明します。

重要事項説明を受ける際は、重要事項説明書の不明点は質問してしっかり解消することです。物件に関する法令や違約金などが記載されているため、不明点が無いよう確認すると後々のトラブルを防止できます。

 

8.不動産売買契約

重要事項説明が完了すると、不動産売買契約が行われます。

契約時には、手付金として売買価格の一部に充当する分を売主に支払います。

手付金は、契約時に現金か事前に振り込みで行うケースが一般的です。

 

また住宅ローンの本審査が通らなかった時のために、契約内容に「住宅ローン特約(融資特約あるいはローン条項とも呼ばれる)」が設けられているかをチェックしてください。特約があれば、万が一審査に落ちた場合でも手付金が返却されます。

 

9.住宅ローン本審査

住宅ローンの本審査は、住宅ローン申込書や本人確認ができる書類、前年の収入を証明する書類などを揃えたうえで、事前審査を行った金融機関に申し込みます。

本審査をスムーズにスタートするには、可能であれば不動産売買契約時には必要書類を準備しておくことです。前もって必要書類の準備をおこなうことで、不動産売買契約後、住宅ローンの本審査をスムーズにスタートすることが出来ます。

 

10.引き渡し前の立ち合い

引き渡し前の立ち合いでは、契約した物件に足を運び、屋外や室内、設備が問題ないか最終確認します。

引き渡し前の立ち合い時には、傷や汚れなど気になる点は全て伝えることです。立ち合い後は引き渡しとなり、引き渡し後に発見された傷などは、どちらに責任があるかが不明となりますので、保証の対象箇所以外は補修してもらえないケースがほとんどです。

このタイミングで現状の仕上がりを確認したということになるので、じっくりと確認すると良いです。

 

11.登記申請

登記申請では、建売住宅を購入する際には、建物表題登記、所有権移転登記、所有権保存登記、抵当権設定登記(住宅ローン利用時)などの手続きを行います。

建物表題登記は、一般的には土地家屋調査士に依頼します。建物表題登記は、引き渡し前におこなっておくケースがほとんどです。

また、所有権移転登記などの権利に関する登記申請は、一般的には司法書士へ依頼します。建売住宅の売買では、抵当権設定登記を除いて売主指定の司法書士に依頼するのが一般的です。

所有権移転登記などの権利に関する登記申請を司法書士へ依頼し、引き渡し時におこなう残代金の支払いなどの手続きが完了後、司法書士が登記申請をおこなうながれとなります。

 

12.引き渡し

各種手続きや最終修繕が終わると、引き渡しになります。

引き渡しでは、残代金の支払いなどの手続きが行われた後、鍵が渡され引き渡し完了となります。

引き渡し時には、設備のアフターフォローや緊急時の対応を確認することです。保証期間や連絡先を把握しておくことで、トラブルが起きた際にスムーズに対応してもらえます。

 

13.住宅ローン控除や給付金の手続き

一定の条件を満たしていると、住宅ローン控除や給付金が受け取れる可能性があります。

該当する場合は、手続き期限日までに指定の申請先へ必要書類を提出しましょう。

 

契約から入居までの期間

新築一戸建ての建売住宅の契約~入居までの期間は、物件が引き渡しできる状況の場合、一般的に契約から1カ月程度とされています。

また契約から早ければ3週間程度のスケジュールで入居できるケースもあり、入居まで早いのが建売住宅の大きなメリットです。

 

一方、注文住宅の場合は、購入までの段取りが多く、土地探しから1年~1年半程度の期間がかかることが一般的です。

 

建売住宅購入後のアフターサポート

建売住宅購入後のアフターサポートでは、柱や壁などの構造耐力上主要な部分と屋根や外壁などの雨水の侵入を防止する部分の不具合に対して10年間の保証が義務付けられています。

義務付けられているアフターサポートのほかに、建築会社ごとに補修やメンテナンスに対する独自の保証・サービスがあるため、自身のニーズに合った会社を選ぶと良いです。

 

また、購入後も点検(定期点検)やリフォームの相談窓口が備わっている不動産会社で購入することで、トラブル発生時に迅速な対応をしてもらえたり、困ったときに頼れたりします。

不安のない状態でいつまでも安心して住み続けられるので、サポートが充実している建築会社を選択することがおすすめです。

 

監修者:阿部 孝則(株式会社真栄不動産)
資格 :宅地建物取引士、保育士

 

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