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公開日:2024/5/24 更新日:2024/5/24

 

建売住宅と注文住宅の違いは?価格差や特徴の比較からどっちがいいか検証

「一戸建ての購入を考えているけど、建売住宅と注文住宅、どっちがいいんだろう?」と迷っている人は多いのではないでしょうか。

理想の住まいを反映できる範囲や入居までの期間など、それぞれに良さがあるため特徴を踏まえたうえで選択をすることが大切です。

 

今回は、価格差や特徴からそれぞれの違いを解説します。特徴別にどっちがいいかも解説しているので、自分にぴったり合う住宅を探す参考にしてみてください。

 

建売住宅と注文住宅の違い

建売住宅と注文住宅の違いを「自由度」「入居までの期間」「契約内容」「リフォームのしやすさ」「住宅ローン」「資金計画」「建築過程」から比較します。

 

自由度

建売住宅は、用意された設計プランに基づいて建てるため、仕様の大きな変更はできません。

注文住宅では、購入者が土地を用意して1から建てるため、何もない状態から理想を詰め込んだ家づくりができます。自由度は高いですが、土地探しや素材選びなどをする必要があります。

 

入居までの期間

あらかじめ建物ができあがっている建売住宅であれば、契約~入居までの期間は、契約内容にもよりますが引き渡し後すぐに引っ越しする場合、3週間~1ヵ月での計画が可能です。

一方で注文住宅では、土地探しから始まり建築を待つ必要があるため、建売住宅のように短期間での入居は難しくなります。

注文住宅の場合、土地が決まってから、施工会社と契約~入居までの期間は早くても半年程度はかかります。

また、注文住宅の場合、施工会社は決まったとしても土地が見つからない、間取りや仕様などがなかなか決まらないなど、入居までの期間は伸びる可能性があります。

 

契約内容

建売住宅の契約では、売主と売買契約を結びます。

注文住宅では、土地の売買契約のほか、住宅は施工会社へ建築工事を発注するため工事請負契約を結ぶ必要があります。

また、設計のみを別の建築士に依頼した場合は、別途で設計契約を結ばなくてはならず、より複雑な手続きが必要です。

 

リフォームのしやすさ

建売住宅では、決められた構造に沿って作られているため、ほとんどの建売住宅は入居後のリフォームへの対応は考慮されていません。

注文住宅では、「将来的に部屋を分割したい」「部屋を広くしたい」などの要望を踏まえて事前に設計しておけばリフォームがしやすくなります。

 

住宅ローン

建売住宅は、建物と土地がパッケージとなって売られているため、ローンも土地と建物代込みの一括支払いが可能です。

一方、注文住宅は土地分のローンを別途で組んだり、建物代金を分けて支払ったりするという違いがあります。

契約によっては、建物代+土地代を一括して借りられますが、建築期間に応じてつなぎ融資の利息がかかります。

 

資金計画

建売住宅の場合、土地と建物でパッケージされているため、仕様の変更等がなければ追加料金がかからず資金計画が立てやすいです。

注文住宅の場合、土地購入費用の支払いから始まり、契約内容にもよりますが住宅工事の着工時、中間時、竣工時で支払いをおこなうケースがあり、建売住宅の場合と比べて支払いのタイミングが異なり資金計画が複雑になります。

また、地盤調査が土地の購入後となるケースもあり、地盤改良の要否や実際に掛かる費用が不明のまま計画を進めなければならないケースもございます。

 

建築過程

建売住宅の場合、建築前に契約した場合を除いて、建築過程の確認はできませんが、完成した住宅を見学することは可能です。

注文住宅の場合は基礎工事からチェックができ、構造への不明点や仕様変更の確認が可能です。

 

建売住宅と注文住宅の価格差

以下では、2022年度フラット35利用者調査結果を参考に、それぞれの平均価格を解説します。

 

建売住宅の場合

建売住宅の平均所要資金は、3,719 万円です。

価格は立地や仕様により違いますが、土地代と物件代込みで3,000万円台での購入が可能なため、予算に応じた家選びがしやすいです。

中には、設備のカスタマイズができる建売住宅も存在しますが、なるべくコストを抑えたい際は標準設備での購入がおすすめです。

 

注文住宅の場合

注文住宅の平均所要資金は3,717 万円、土地付注文住宅では4,694 万円です。

建売住宅と価格差がないように見えますが、プラスで土地代がかかるため注文住宅の方が高くなります。

 

また、複雑な建築プランであるほど価格は上がります。依頼する業者によっても変動するため、複数から比較をしたうえで検討すると良いです。 

 

引用:2022 年度 フラット35利用者調査結果|住宅金融機構

 

建売住宅と注文住宅のどっちがいい?

建売住宅はコストを抑えられて実物を比較できる、注文住宅はこだわりを実現できる、などそれぞれにメリット・デメリットがあるため、一概にどっちがいいとは判断できません。以下では、特徴別に向いている人を解説するので、迷っている方は役立ててみてください。

 

注文住宅に向いている人

 

・家づくりにこだわりたい人

・土地を持っている人

・将来的にリフォームを考えている人

 

注文住宅は、「好みを反映できる」「建築過程の確認が可能」「土地を自分で探す」などの特徴があります。家づくりの柔軟性が高いため、こだわりがある人やリフォームをしたい人に向いています。

 

家づくりにこだわりたい人

自由に動線を考えられるため、「料理をしながら家族の様子を確認したい」「玄関からすぐリビングにつなげたい」等のこだわりがある場合でも実現可能です。その分期間やコストがかかりますが、理想の住まいに近づけます。

 

土地を持っている人

既に土地を持っている人は土地探しをする必要がなく、所持する敷地内に時間をかけずに家を建てることができます。

また、1から設計できる注文住宅にすることで、地盤や環境に適した家づくりができます。

 

将来的にリフォームを考えている人

造りを自由に決められるため、「ゆくゆくは二世帯にしたい」「子ども部屋をつくろうと思っている」など、ライフスタイルに合わせて将来的にリフォームを考えている人に向いています。

建売住宅でもリフォームは可能ですが、あらかじめリフォームが考慮した物件を探さなくてはいけません。

 

建売住宅に向いている人

 

・引っ越しをなるべく早く行いたい人

・実物を見たうえで決めたい人

・予算を抑えて家探しをしたい人

 

建売住宅は、「建物を土地付きで選べる」「標準化された設計プラン」「既に完成されている」などの特徴があるため、引っ越しを早く済ませたい人や予算が限られている人に向いています。

 

引っ越しをなるべく早くしたい人

引っ越しをなるべく早くしたい人は、できあがった物件からも選べる建売物件がおすすめです。工法や設備等を考える必要がなく、契約から入居までの期間は、できあがった物件であれば1月程度となっているため購入物件が決まれば短期間で引っ越しができます。

 

実物を見たうえで決めたい人

既に完成した物件の場合は現物が存在するため、内見をしたうえで家探しができます。実際に足を運び、雰囲気や設備の違いを比較していくことで、入居後の後悔や不安を防げます。

 

予算を抑えて家探しをしたい人

建売住宅は住宅材料を統一することで一括仕入れが可能なため、建築コストが抑えられています。また、同一や似たような造りにすることで工期の短縮ができ、人件費の削減につながります。

ローンにおいても、建物代と土地代の一括支払いによりつなぎ融資等が発生せず、予算を抑えた家探しが可能です。

 

どっちがいいか決める際は、条件に合わせて選ぼう

建売住宅と注文住宅、どっちがいいかは希望する条件により異なります。

それぞれにメリットやデメリットがあるため、予算や希望納期、こだわりたいポイントなどを考慮したうえで違いを比べると良いです。

 

また、「将来的にリフォームはあるか」「学費等の出費はどのくらいか」など、長期的な目線で考えることも大切です。最終的にどっちがいいか決める際は、ライフスタイルに合わせて最適な選択をしてみてください。

 

監修者:阿部 孝則(株式会社真栄不動産)
資格 :宅地建物取引士

 

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