公開日:2024/7/2 更新日:2024/7/2
新築分譲一戸建て(建売住宅)の購入時、仕様や雰囲気を確認するためには見学が欠かせません。
見学とは、実際に物件を見に行くことを指し、購入の最終決定をするうえでの判断材料となります。
この記事では、見学までの事前準備や当日持っていくと便利なもの、見学時のチェックポイントについてお伝えします。建売の見学にあたり知っておくべき注意点も説明しているので、物件選びで後悔したくない方は参考にしてください。
新築分譲一戸建て(建売住宅)の見学とは、購入前に物件の現物をチェックしに行くことです。見学では、Webサイトや折り込みチラシでは分からない細部の確認ができたり、販売担当者から物件について詳しい説明を受けられたりするため、購入後のギャップ解消につながります。
また、複数の建売を同時に見学できる販売会社も多く、実際に自分の目で確かめることで最適な家を見つけやすくなります。
ここでは、建売住宅の見学にあたり、やるべき事前準備や流れをご紹介します。おおまかな流れを把握しておくことでスムーズに見学できるので、事前に確認しておきましょう。
まずは、気になる物件をいくつかピックアップしましょう。物件情報は、広告や不動産ポータルサイト、不動産会社のHPなどに掲載されています。
数ある物件から気になるものを探すコツは、希望する間取りや外観、設備仕様を決めたうえで探すことです。また予算や引っ越し時期も考慮し、販売価格や引き渡し時期が適正かチェックしておきましょう。
気になる物件が見つかったら、物件を取り扱うメーカーや不動産会社に見学予約を入れましょう。
予約なしで見学できる場合もありますが、予約をすると似た物件の紹介を受けられたり、スムーズな案内をしてもらえたりなどのメリットがあります。詳細情報が書かれた資料が配布されることもあるので、予約を受け付けている場合はしておくと良いです。
予約時には、物件情報が書かれた資料を請求すると良いです。パンフレットや建築仕様書、価格表などの資料を受け取ることで、見学前に物件の全体像を把握できます。
また、資料を通して質問事項やチェックしたい箇所をリストアップしておくと「あの時に聞いておけばよかった」という後悔を防げます。
以下では、建売の見学当日に持っていくと便利なアイテムをご紹介します。
中にはスマートフォンのアプリで補えるものもあるので、持ち物を増やしたくない人は事前にインストールしておくことをおすすめします。
メモ帳とペン:見学中に気になったことや質問事項をメモできます。間取りや設備に関する詳細をメモしておき、後で振り返りましょう。
カメラ:部屋の雰囲気や外観を撮影しておくと良いです。写真に残すことで、家に帰ってからじっくりと検討や比較ができます。
コンパス:西日などの方角が分かります。各部屋の日当たりをイメージする際に便利です。
物件資料:物件情報を確認できます。確認ポイントが分からない場合は、資料に記載されている情報と照らし合わせながら物件を見ていくと良いです。
メジャー:窓の大きさやキッチン周り、廊下の広さを測りましょう。実際の数値を把握しておくと、入居後のイメージがしやすくなります。 |
ここでは、建売住宅の見学をする際のポイントと確認すべきチェックリストについてお伝えします。
満足度の高い住まい選びをするためにも、以下のチェックポイントを把握しておきましょう。
生活動線とは、家の中での移動経路のことです。子ども部屋からリビングまでの距離、リビングからお風呂への行きやすさなど、実際の生活を想像しながら確認することで、効率的でストレスの少ない生活が送れます。
生活動線で確認すべきチェックリストは、以下の通りです。
玄関からリビングまでの動線 キッチンから食事をするダイニングへの動線 リビングからお風呂、トイレへの動線 各部屋へのアクセスのしやすさ 家族の憩いの場となるリビングやダイニングの位置 |
日当たり
日当たりは、室温や洗濯物に影響を与えるため、快適に暮らすうえで大切な要素となります。
日当たりを確認するためには、日中に建売の見学へ行き、窓からの光の入り方や部屋全体の明るさをチェックしましょう。しっかりと日が入る家が理想ですが、西日だと夏場は暑くなるので方角も考慮すると良いです。
日当たりで確認すべきチェックリストは、以下の通りです。
窓の大きさによる光の入り方 各部屋の日中の明るさ 日差しが入る時間帯 周辺建物の影の影響がどのくらいあるか バルコニーや庭の日当たり |
収納スペース
収納スペースが充実していると、収納棚の数を最低限にできるため、部屋全体をすっきりと見せられます。
収納スペースを確認する際は、数だけでなく配置も考慮するようにしましょう。使用頻度が高いものが取り出しやすい位置にあると、日々のちょっとした動作が楽になります。
収納スペースで確認すべきチェックリストは、以下の通りです。
各部屋のクローゼットの大きさ 階段下やデッドスペースを活用できるか 洗面所や浴室の収納の使いやすさ キッチン収納の取り出しやすさ 用途別に適した収納の種類であるか(棚、引き出し、ハンガースペースなど) |
庭や駐車場の広さ
ガーデニングや遊び場、駐車スペースを確保したい場合は、庭や駐車場の広さを確認しましょう。隣家との距離や外構もチェックし、駐車時にぶつかりそうにならないか、プライバシーは守られるか、などを想定すると良いです。
庭や駐車場で確認すべき際のチェックリストは、以下の通りです。
希望台数を駐車できるか 車の出し入れがスムーズにできるか 隣家とのプライバシーは保たれるか 理想を叶える庭の広さはあるか 外構がしっかりしているか(フェンス、門など) |
ここでは、建売の見学にあたり意識するべき2つの注意点をお伝えします。
外観や内装だけでなく、具体的な仕様や契約詳細も確認しておくことで、安心感のある物件購入につながるのでチェックしてみてください。
建売の見学に行く際は、なるべく同居予定の家族全員で見に行くと良いです。
「個人の遊び場が欲しい」「洗面所は広く確保したい」などそれぞれに要望があるため、実際に見学をしながら意見を聞くことで色々な視点から物件の良し悪しを判断できます。
不明点は建売の見学時に質問する
一戸建て購入は大きな買い物であり、すぐに買い換えられるものではないので、不明点を残したままにしておくと後々のトラブルにつながることがあります。安心した状態で入居をするためにも、疑問点や不明点がある際は遠慮せず、その場で質問するようにしましょう。
気になった物件は、納得のいくまで何回も見学可能です。見学を重ねることで、初回では気付かなかった点を確認できたり、異なる時間帯での日当たりや周辺環境を知れたりします。
複数の物件で迷っている際も、何度か建売の見学に出向くことでより適した物件を見つけられるでしょう。ただし、迷っている間に別の購入者との契約が決まるケースもあるので、いくつか候補を用意したうえで、焦らず慎重に検討していくことが大切です。